ホッと落ち着く路地裏で、シンボルツリーに優しく迎えられる

北千住の賑やかな駅前大通りを途中で左に折れて、路地を入っていく先に『こそだて喫茶cotoca』はあります。車通りのなさそうな路地裏の私道は、民家の庭先から木の枝がはり出したりしていて、ほっと落ち着いた気分で「あの実は何かなぁ」なんて子供とお話ししながら進んでいくと、鮮やかな緑の暖簾と、立派な樹（もみじの樹なのだそうです）が迎えてくれました。
　外にベビーカーがあったりして、子連れでも入りやすい場所だと一目でわかります。
　私がうかがった日は講座や何組かの予約が入っていてランチは満席。

14時からお茶に伺いました。
　少し前に到着したら、まだ席が空いていなかったのですが、娘は玄関で靴を脱いで入るなり「ここは楽しいところ！」と直感して、スタスタと入店。めざとくおもちゃを見つけて「先生ー！これあそんでいいですかー？」と。はじっこに陣取りさっそく遊びだしていました。
　店内には靴を脱いであがります。マット敷きのフロアに座卓とクッションが並び、子供たちが思い思いに遊んでいるのをお母さんたちが同じ目線で見守ります。
　私はコーヒー、娘はオレンジジュース、玄米団子をぱくぱく。シロップまで飲み干しました。

地域の「こそだての家」になっていきたいという想いを込めて

オーナーさんは、「小さな子どもも自由にさせつつ、一緒にゆっくり食事ができる場所が地域になかったので、あったらいいなというお店を」ご実家を改装して、ご夫婦で始められたのだそう。
　壁沿いの棚にはモンテッソーリ教育をベースにした玩具や、絵本。階段の下にはおままごとキッチン。店内の張り紙には子どもとの関わり方についてのコメントも目立ちます。
　『体験型喫茶』を標榜されており、おにぎりを作ったりコーヒー豆を挽いたりといった『おしごと体験』や『おむつなし体験』も。
　2階のおむつなし体験部屋ではおまる、布パンツも借りられます。おもらししても大丈夫！おむつなしにトライする一歩にいいなぁと思いました。お茶しながら、遊びながら、「おしっこしたくなったら教えてねー」と、ゆるくリラックスしていられますね。

「一緒に、こどもの未来を見つめませんか。」

気さくな笑顔が印象的なオーナーさんですが、その熱い想いが店内のあちらこちらから伝わってきます。
　無農薬野菜ランチで使われているお野菜は、区立の都市農業公園から買い付けているもの。季節ごとに足立区で作られている無農薬野菜が提供されます。ボリュームがあり、美味しそうでした。
　お店では環境問題を考えて、ストロー、おしぼりは有料とのこと。私は利用しませんでしたが、有料（10円）のおしぼりは圧縮タイプのもの。コイン状の白いカタマリがお水につかるとムクムク膨らんでいくのは、子供には楽しいかもしれません。
　メニューブックに書いてある『プラごみを減らしたい』というページを読んでみてください。オーナーさんのお気持ちが伝わります。
　無農薬の地産野菜を使うのも、環境問題を考えた取り組みも、すべてはこどもの未来をみつめているから。そのまなざしは、子育て中の私たちと同じものでした。
　次回はランチをしに、また行きたいと思います。
　北千住の人気店です。ご来店の際は事前にご予約がおススメです！

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